相続が争族になってしまうケースでは、もめる相手として兄弟姉妹間が最も多いと考えられます。
なぜもめるのでしょうか?
もめる理由として、
①それぞれの主張が対立していて、なかなか妥協できない
②一部の人が勝手に話を進めてしまっている
③自分に都合のいい遺言書を親に書かせた(書かせたと思われている)
④財産の状況を他の兄弟に開示しない
などが挙げられます。
このように、もめてしまう争族では、結果として次のような末路をたどることが少なくありません。
一つ目の末路は、財産の分け方によって、配偶者控除や小規模宅地の特例のように大きな金額の節税ができたにもかかわらず、自分たちの主張を通すあまり、このメリットを享受できずに、払わなくても済んだであろう税金を払うことになった、というものです。
二つ目の末路は、兄弟姉妹間で喧嘩別れをしてしまって、その後の関係を修復できなくなってしまう、というものです。
兄弟仲良くやってほしいというのは、親としての一番の願いです。
では、どうすればよかったのでしょうか?
争族対策の方法はあったのでしょうか?
答えは簡単です。
両親が元気なうちに、きちんと親の想いを伝えておくことです。
このように言うと多くの方が、
『うちは子どもの仲がよいから』、
『自分はまだ元気だから』、
『わが家は財産が少ないから』
とお答えになるのです。
子供も結婚していればその配偶者も絡んできます。
元気だからこそ、元気なうちに始めるのです。
基礎控除の引き下げによって、対象者は2倍に増えているのです。
税理士も入れて、具体的な相続税シミュレーションをしてもらえば、同時に生前からできる節税対策のアドバイスももらうことができます。
多少費用が掛かりますが、上手に節税していけば結果的にトータルの支出も減らせられるはずです。
兄弟仲良くしてやっていくことが、なによりも親孝行になるはずです。
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